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よく赤ちゃんのお世話をしている人同士で話をしていると「背中スイッチ」の言葉が話題になります。

この背中スイッチは赤ちゃんに実際にあるわけではありません。

抱っこなどで眠った赤ちゃんをお布団に寝かせるときに背中が布団に触れると起きて泣いてしまうという現象から背中にスイッチがあるのではないかと比喩されるのです。

ご自分の腕の中ではすやすや眠っていて、置いても大丈夫かなと布団に連れて行ったのに大号泣。こうなってしまうとまた一から寝かしつけをし直さなくてはいけない…なんてことになりますよね。

こんなことを一晩のうちに何度も何度も繰り返している方もいらっしゃるかもしれません。気が付いたら朝で絶望した…なんていう経験がおありの方もいるのではないでしょうか。

この背中スイッチを押さずに上手に寝かしつけられたらいいですよね。

■一体いつになったらなくなるの?

背中スイッチが最も敏感なのが生後1か月くらいから半年くらいまでといわれています。これは、生後数か月の赤ちゃんはレム睡眠の状態が長いため、すやすやと眠っているように見えてもほんの些細な刺激で目を覚ましてしまうことがあるからです。

レム睡眠状態の赤ちゃんは常に目が覚めやすい状態にあります。

ノンレム睡眠の時間が長くなるにつれ、この背中スイッチ対策もしやすくなります。一般的には生後8か月~1歳くらいにはノンレム睡眠の時間も大分伸びますので、このタイミングで布団に寝かせるようにすれば、赤ちゃんを起こさずに寝かせることができるようになってきます。

■ぬくもりがなくなるのがイヤ?

背中スイッチが発動する大きな理由として、抱っこされていたぬくもりがなくなってしまうからではないかといわれています。

赤ちゃんはパパやママの匂いを覚えています。そして、その匂いは赤ちゃんにとっては心が安らぐとても良い匂いなのです。

パパやママの匂いやぬくもりが急に離れてしまうことに不安を覚えて布団におかれると泣いてしまうなんていうことになってしまいます。

■姿勢の問題も?

生後3か月くらいまでの赤ちゃんは丸まった姿勢が自然な形となります。しかし、布団に寝かせられると背骨が伸びてしまい、赤ちゃんの心地よい体勢が崩れてしまうのです。そのために泣いてしまうとも考えられています。

■背中スイッチを押さないことってできるの?

完全に背中スイッチを除去することはできません。しかし、押さずに寝かしつけるためのいくつかの方法がありますので、是非一度お試しください。

●寝かせる姿勢をかえる
月齢の小さい赤ちゃんなどは是非授乳クッションなどを活用して、抱っこをするときに寝かせるときの姿勢を取ってあげましょう。あらかじめ授乳クッションと一緒に抱っこしてあげれば、寝かせるときはそのままクッションごとおいてあげるだけで済みます。

また、あおむけ寝よりもうつぶせ寝の方が上手く眠るということもわかっています。SIDSの心配もありますので、月齢が上がってきたら様子を見ながらうつぶせ寝をさせてみるのもよいかもしれません。

●布団を温めておく
ぬくもりが離れるのを嫌がって泣くのではないかといわれていますので、あらかじめ寝かせる予定の布団を温めておきましょう。この時に、ママの匂いのするタオルなどを引いてあげたりするとなおよいかもしれません。

●おなかの上で寝かせてみる
パパやママがあおむけになり、そのうえで赤ちゃんをうつ伏せにさせます。赤ちゃんが眠ったら、少しずつ体制をずらして布団へ誘導してあげましょう。