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赤ちゃんってびっくりするぐらい泣きますよね。特に泣かせたりしていないのに、一日中泣いていることもあります。

赤ちゃんは言葉が話せません。赤ちゃんの一番初めのコミュニケーション術が泣くことなのです。

これは、何か不快な思いを訴えているときもありますし、要求を伝えているときもあります。授乳もして、オムツも変えて、室温や服装も整えたのに泣き続けているなんていうこともよくありますよね。

もしかしたら病気かも…なんて不安になったら、顔色や痛がっている所はないか、体をぐっと丸めたりしていないかなどを見てあげてください。身体的な不調を泣いて訴えることもよくあります。

そういったのも大丈夫な場合は、抱っこを望んでいたり、逆に抱っこがいやだったり、動きたかったりするのかもしれません。何の意味もないのに泣いているなんていうこともあると述べる方もいます。

先輩パパやママ、祖父母などに「子供は泣き疲れたら寝るから泣かせときなさい」といわれることもあります。でも、泣き声って気になるし、近所迷惑になるし…とイライラしてしまいがち。

赤ちゃんは泣き疲れたら本当に眠るのでしょうか?

よくいわれている言葉ではありますが、実際の所、科学的な明確な根拠があるというわけではありません。今は赤ちゃんを少しでも泣かし続けていたら虐待!と騒がれてしまう時代ですが、一昔前は違いました。

家族も核家族ではなく3世帯家族なんていうのもあたりまえで、子供も多く、中々赤ちゃんの世話に手が回らなかったというのも、こういわれてきた理由かもしれませんね。

今は、赤ちゃんが泣いたら出来るだけ泣く理由を取り除いてあげ、抱っこなどをしてあげることを推奨している人が多いです。

しかし、近年オーストラリアの大学が赤ちゃんの泣きと眠りについての研究で、意外な結果を発表しました。

生後7か月以降から6歳までの子どもを対象に夜泣きをする子供をどう扱うかという研究です。その結果、短い時間であれば泣いていてもそのままにし、赤ちゃんが自発的に落ち着くまで待っていたほうが、赤ちゃんが長時間寝るようになるといったものです。

また、その結果では、周りの家族のストレスも下がったということが発表されています。産後うつの可能性が40%も低くなったそうです。

もしかしたら、泣き疲れたら寝る…泣いてもいずれ寝るあながちウソではないのかもしれませんね。

それでも、泣いているわが子の声を聴いていると耐えられないという親御さんも多いですから、ご自分のしたいようにして赤ちゃんと触れ合うということも大切ではないでしょうか。

また、長時間の放置は良くないといわれていますが、抱っこが出来ない状況なんていう時は、声掛けだけでも十分有効です。泣き止まないかもしれませんが、赤ちゃんはパパやママの声が聞こえるというだけでも安心します。

成長と共に泣く回数も減ってきますので、今は大変でしょうがなるべくおおらかな気持ちで受け止めてあげてください。