知っていますか?夜驚症と夜泣きの違いを徹底解説!

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夜驚症ってきいたことありますか?

もしかしたら初めてお聞きになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「夜驚症(やきょうしょう)」とは、乳幼児期に起きる睡眠障害の一つです。よく似た症状に「夜泣き」があり、混同されている方や、夜驚症を知らず、すべて夜泣きだと思う方も多いようです。

しかし、この夜驚症と夜泣きはそのメカニズムが全く異なるものだといわれています。

今回は、夜驚症と夜泣きの違いについて調べてみました。うちの赤ちゃんは夜泣きだと思っていたけど実は夜驚症なのかも…なんていうこともあるかもしれませんので、是非ご参考になさってみてくださいね。

■夜驚症は乳幼児の睡眠障害の一種です

夜驚症とは、深く眠っている間に突然目を覚まして激しく泣き叫んだり恐怖やパニックに襲われて暴れたりする症状があります。直前まで何事もなく眠っていたのに、本当に発作的に起き上がり恐怖に震えたり、わんわん泣いたりします。

合わせて心拍数が跳ね上がったり、呼吸がはやくなり過呼吸気味になったり、冷汗のような汗を大量にかいたりするのです。また、症状によっては嘔吐をしてしまう子どももいます。

夜驚症は子どもに起きやすい睡眠障害の一種とされており、病院で治療を行うことも可能です。

■夜泣きとの違いは…?

眠っている所、突然起きワンワン泣き叫ぶ…この状態って夜泣きもよく似ていますよね。

でも夜泣きは病気ではなく、成長の過程の一つだといわれています。この2つの症状の違いは一体どのようなものなのでしょうか?

この2つの症状には明確な違いとされているものがあります。それは、症状が起きるときの睡眠状態です。

夜泣きはレム睡眠時、夜驚症はノンレム睡眠時におこるとされています。

夜泣きをしている子の場合、部屋を明るくしたり、声掛けをしたり、いったん空気を入れ替えたりすると、パチリと目をさまし泣き止むことがあります。

これは夜泣きが覚醒状態に近いレム睡眠時におこるため、目が覚めやすいからです。一度目が覚めると、泣くことを止め、また寝かしつけることでゆっくりと眠ることができるようになります。

しかし、夜驚症の場合は、体をおこし泣きだしたからと様々な対応をとってもなかなか目をはっきりと開けず覚醒状態になりにくいのです。

夜驚症がもっとも起こり易い時間というのが睡眠を始めて3時間程度までの時間といわれているのですが、この時間のノンレム睡眠はとても深い眠りの状態となっています。

この深い眠りの時間に夜驚症が起きるのです。深い眠りの状態から急に脳の一部が覚醒状態になり、体は深く眠っているのに、意識の一部だけがある…なんていう状態が夜驚症だといわれています。

そのため、何度起こそうと子どもに刺激を与えてみても目が覚めることなく泣き続けたりをしてしまうのです。大人がどんな言葉をかけても届くことはなく、見届けるしかありません。

夜驚症の症状は通常30秒~5分程度で収まって、その後は何事もなかったかのように睡眠を続けるパターンが多いです。

そして、夜驚症の場合は夢遊病の症状もあわせて現れる場合もありますので、パパやママはよく注意をしてあげましょう。

子どもが寝ている夜中に急に泣きだしたら、焦ってしまうものですが、夜泣きか夜驚症かを見極めるのはその後の対応の為に重要になってきます。

突然のことにびっくりしないで!赤ちゃんの夜泣きの原因

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夜ようやく寝るようになった…と安心して布団に入ると急に「ぎゃぁぁ」と赤ちゃんが泣きだしてびっくりしたことありませんか?

生後6か月くらいになると始まるといわれているのが夜泣きです。夜泣きはその名の通り、夜泣くことですが、起きている最中におこる現象ではありません。

なんと、すやすやと眠っている最中に何の前触れもなく急にわんわんと泣き出すのです。このような事が起きると、初めて経験するパパやママは一体何が起こったのかわからなくてパニックになってしまうことも多いようです。

何かの病気じゃないか?と不安になる方もいらっしゃるようですが、夜泣きは病気ではありませんので、ご心配なさらないでくださいね。

ではどうして夜泣きという現象は起こるのでしょうか?

■夜泣きの原因は実は不明なんです

昔から多くの赤ちゃんが経験している夜泣き…しかし、その原因は実はまだ解明されていないのです。

一般的によくいわれているのが、睡眠のバランスが崩れたりすることが原因ではないかということです。生後6か月くらいになると、毎日の生活サイクルがある程度できてくるため、前日夜更かしして朝著しく遅く起きたり、睡眠時間がいつもより短いなどがあるとそれがストレスとなり夜泣きに繋がるのではないかと考えられているのです。

また、テレビやパソコン、スマートフォンなどの刺激が日中に強すぎたり、眠る直前までそういったものに触れているとそれもストレスとなってしまうのではないかともいわれています。

それらの刺激が、眠っているときの情報整理の段階で何らかの悪影響を与えているのではと述べている方もいるのです。

しかし、どんなに規則正しい生活を送っていたとしても、テレビやスマートフォンなど強い刺激に触れていなくても夜泣きをする赤ちゃんもいます。そのため、夜泣き=子育てが良くないでは決してありませんので、深く考えすぎないようにしましょう。

赤ちゃんは泣くのも仕事のうちとおおらかに考えることも必要ではないでしょうか。

■赤ちゃんは日々すさまじい勢いで成長しています

夜泣きを成長の過程の一つととらえることをオススメします。夜中に突然大きな声で鳴かれると、焦って、早く泣き止ませたくてどうしていいのかパニックになる事もあるかもしれません。

信じられないかもしれませんが、「夜泣き」という概念が存在しない国もあるそうなのです。赤ちゃんは泣くものととらえているため、昼間に泣こうが、夜泣こうが、笑顔から急に泣き顔になろうが当たり前の事ととらえて育児をしているからだそうです。

日本でも、「赤ちゃんは泣くもの」とはいわれていますが、実際には人の目もありますし、近所の迷惑などを考えると、「どうして夜に泣くの!」なんて考えてしまうものですよね。

赤ちゃんは日々すさまじい勢いで成長をしています。睡眠で、記憶の整理や情報の定着を行うといわれていますので、日中の情報量に整理が追い付かず、泣いてしまう…なんていうことももしかしたらあるかもしれませんね。

夜泣きは決してパパやママの接し方が悪いから起こるわけではないということを理解しておき、夜泣きの原因はと考えるなら、しいていうなら「赤ちゃんだから」ととらえるようにすると、少しは夜泣きをする赤ちゃんに対しておおらかに接することができるようになるではないでしょうか。

新生児期を終えた赤ちゃんの成長に必要な睡眠時間って?

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ようやく一か月検診も終わり、ほっと一息をついたパパママもいらっしゃるかもしれません。初めてのお子さんの場合は、何をするにしても初体験で、新生児期を怒涛の勢いで過ごされたことでしょう。

そんななかで、不安に思うこともどんどん出てきたのではないでしょうか?

特に赤ちゃんが眠らないなんてなると、パパママも眠れず毎日がつらいですよね。それに、寝る子は育つっていうのにうちの子は眠らないから、きちんと成長してくれないんじゃないかって心配になったりもあるかもしれません。

新生児期を終えた赤ちゃんの成長に必要な睡眠時間って一体どの程度なのでしょうか?

今回は、生後1か月から1歳程度までの赤ちゃんの理想的な睡眠時間についてご紹介していきます。

■生後1~2か月のときは1日の半分以上

新生児期の赤ちゃんの平均睡眠時間は16~18時間、長い子で20~22時間程度というご紹介をしましたが、だんだんと起きている体力が付き、起きている時間が長くなります。

生後1~2か月くらいの赤ちゃんですと大体14時間から15時間程度の睡眠時間が理想といわれています。

もちろん、赤ちゃんによっては新生児期と同じくらい眠っている赤ちゃんもいますので、心配は不要です。

また、新生児のときはスヤスヤ眠っていたのに抱っこでないと全く寝ないなんていうことになるのもこの時期からになります。まだまだ赤ちゃん主体の生活スタイルになりますので、パパやママは休めるときに十分休みましょう。

■生後3~5か月は13時間~14時間

生後3か月くらいになると、だんだんと生活スタイルをつけるように指導されている方も多いかもしれません。このころになると、夜に比較的まとまって眠ってくれるようになる赤ちゃんもいるようです。

新生児期にはレム睡眠が大半だった睡眠内容もだんだんとノンレム睡眠の時間が増えてくるようになります。このノンレム睡眠は赤ちゃんの成長を促し、眠りの時間も長くなるのです。

ただし、生活リズムをつけたいからと言って、夜なかなか寝ず朝方眠った子を朝起きる時間だからと無理やり起こすのはやめてあげましょう。

慢性的な睡眠不足は機嫌が悪くなりますし、体調不良になる元ともいわれています。

■生後6か月~1歳になると夜泣きを始める子も…

生後6か月以降になると睡眠リズムも付きやすく、夜にしっかりと眠る子が出てきます。この時期に取るとよいといわれている睡眠時間は11時間から13時間です。起床時間やお昼寝の時間、就寝の時間なども毎日同じリズムになってきている子もいるのではないでしょうか。

ただし、この時期になると夜泣きが始まる子もいます。夜泣きが始まると、パパやママはまた違った意味で眠れない夜が始まりますよね。中々辛いですが、成長の過程で確実に赤ちゃんが幼児に近づいて行っている証拠でもありますので、おおらかな気持ちで受け止めてあげてください。

■あくまでも目安ですから違っても不安になりすぎないで

いまご紹介した睡眠時間はあくまでも理想の睡眠時間になります。この時間にはお昼寝などの時間も含まれていて、1日の中でのトータルの睡眠時間です。赤ちゃんによって個人差も強いですのであまり不安になりすぎないようにしてくださいね。

また、どうしても心配が消えない場合は、一度病院や保健師さんなど相談機関に相談してみましょう。

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